土地売却前の測量は義務?やるべきケースはある?
土地売却前の測量は義務?やるべきケースはある?
土地の売却を検討している方の中には、「土地の測量は必ずすべきなのか」と、疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
実際、測量は義務ではありませんが、やるべきケースが存在します。
そこで今回は、測量をすべき具体的なケースについて解説いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
□土地の売却前の測量は義務?
まずは、土地の売却前に測量をすべきケースをご紹介します。
*境界杭がない場合
売却予定の土地に土地の境界を示すものがない場合は、測量をすべきです。
境界杭には、金属やプラスチック、コンクリートで作られたものがあります。
いずれも前回の測量時に設置されているはずですが、年月が経つにつれて地面に埋もれたり場所が移動したりしてしまいます。
こういった場合は、改めて測量を行い、境界を確定させる必要があります。
*都市部の住宅地
一般的に、都市部の住宅地では境界に関するトラブルが起こりやすいです。
理由は、郊外よりも住宅が密集しているため、駐車位置や植木の越境などに敏感になりやすいからです。
また、都市部は地価が高いため、登記簿上の面積と実際の面積に差があった場合、買主に大きな影響を及ぼすことになります。
このような状況を考えると、都市部の住宅地では測量が必須だといえます。
*特殊な形をした土地
旗竿地(はたざおち)や変形地のような特殊な形をした土地を売買する際、買主として気になるのが、その土地にどんな建物を建築できるか、ということです。
そのため、土地の面積や形状、境界線に関する正しい情報を得られる測量が必要になるのです。
□土地の測量にかかる費用
現況測量と呼ばれる測量方法もありますが、大まかに面積を測量するため、土地を売却するときにはおすすめできません。
一方、確定測量ではより正確に測量できます。
確定測量にかかる費用は、行政の立会いが不要の場合で35万~45万円、必要な場合は、60万〜80万円が相場です。
測量にかかる期間は1カ月〜3カ月程度です。
しかし、隣接地の所有者の合意が得られない場合や行政の立会いが必要な場合には、3カ月以上かかる場合もあります。
測量が終わらないと売却には進めませんので、測量にかかる期間も考慮して売却の計画を立てる必要があります。
□まとめ
今回の記事では、土地の売却前の測量は義務なのか、という点について解説してきました。
まとめると、測量は義務ではありませんが、やるべきケースはいくつかあります。
当社では不動産の売却、活用などのサポートをしておりますので、不動産に関するお悩みがあれば気軽にご相談ください。