根抵当権のデメリットと対処法!根抵当権の基本からご紹介します!

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根抵当権のデメリットと対処法!根抵当権の基本からご紹介します!

根抵当権のデメリットと対処法!根抵当権の基本からご紹介します!

不動産投資を考えている中小企業の経営者の皆様、根抵当権を利用した資金調達について関心をお持ちではないでしょうか。
根抵当権は一定の利点がある一方で、リスクも伴う金融手段です。
本記事では、根抵当権の特徴とそれが持つデメリットについて詳細かつ具体的な情報を提供し、賢明な資金運用をサポートします。

□根抵当権の基本とその運用の実際

根抵当権は抵当権の一種ですが、その性質は大きく異なります。
ここでは、根抵当権の基本的な定義、抵当権との違い、および企業がこれをどのように利用するかをご紹介します。

1:根抵当権とは何か

根抵当権とは、特定の財産を担保とし、上限額(極度額)と債権の種類を決めた上で、その範囲内で何度でもお金の貸し借りができる権利のことです。
企業が自社ビルを担保に、事業資金の借入をするケースがこれに当たります。

2:抵当権との主な違い

・債権の明確さ:抵当権では債権が明確だが、根抵当権では何度も融資を行うため、債権が不明確
・連帯保証人:抵当権では設定可能だが、根抵当権では設定できない
・権利の移譲:抵当権では債権と共に移転するが、根抵当権では移転しない

3:企業における根抵当権の活用例

企業は、運転資金や設備投資資金などの調達に根抵当権を利用します。
同じ金融機関から複数回融資を受ける際、手続きの手間や費用を削減できるメリットがあります。
また、極度額の範囲内であれば、複数の債権を担保できる柔軟性も魅力です。

□根抵当権のデメリットとその対策

根抵当権は企業にとって有用な金融手段である一方、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、根抵当権の主なデメリットを明らかにし、それらがビジネスや資産運用に与える影響と、これらの問題に対処するための具体的な戦略を提供します。

1:融資先の変更が難しい

根抵当権の場合、債権者の承諾なしに融資先を変更することはできません。
交渉が難航すれば、心理的負担や時間的コストがかかります。
対策としては、融資先選定の際に長期的な視点を持ち、慎重に判断することが重要です。

2:物件の売却が困難

根抵当権が設定された物件は、そのままでは売却が難しくなります。
購入者から敬遠され、売却金額や条件が不利になる可能性があります。
売却する際は、事前に根抵当権の抹消登記を行うことが賢明です。

3:リスク管理の重要性

根抵当権を活用する際は、メリットとデメリットを十分に理解し、自社の財務状況やビジネス戦略に照らし合わせて判断することが肝要です。
また、金融機関との良好な関係構築や、定期的な返済計画の見直しなど、リスク管理に注力することも忘れてはいけません。

□まとめ

根抵当権は、企業が同一の金融機関から複数回の融資を受ける際に手間やコストを削減できる有用な金融手段ですが、一方で融資先の変更や物件の売却が困難になるなどのデメリットも存在します。
中小企業の経営者の皆様におかれましては、根抵当権の特徴を十分に理解した上で、自社の状況に合わせた賢明な判断を下してみてください。
本記事が、皆様の資金運用戦略の一助となれば幸いです。