不動産売買における手付金とは?上限・相場を解説します!
不動産売買における手付金とは?上限・相場を解説します!
不動産売買は人生における大きな決断の一つです。
特に初めて不動産を購入する際には、手続きや費用面で不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
その中でも、手付金は契約成立の際に支払う重要な費用です。
手付金の金額や上限について理解しておくことは、安心して不動産売買を進めるために不可欠です。
この記事では、不動産売買における手付金の仕組み、上限額、相場について解説していきます。
□不動産売買における「手付金」とは
手付金は、不動産売買契約が成立した際に、買主が売主に支払うお金のことです。
民法で規定されており、売買代金の一部に充当されます。
手付金は契約成立の証であり、売買契約が成立したことを明確にする役割を担います。
また、手付金には、契約が成立した後の状況に応じて、以下のような役割があります。
1:契約の履行を促す
手付金を支払うことで、買主は契約を履行する意思を明確に示します。
一方、売主も手付金を受け取ることで、買主が契約を履行してくれる可能性が高まります。
2:契約解除の際の担保
契約が解除された場合、手付金は契約解除の際の担保として扱われます。
具体的には、以下の通りです。
・買主が契約を解除する場合
手付金を放棄することで、契約を解除することができます。
これを「解約手付」と呼びます。
・売主が契約を解除する場合
売主は、手付金を買主に返還し、さらに手付金の同額を支払うことで契約を解除することができます。
これを「違約手付」と呼びます。
□手付金の上限と相場
手付金には上限額が定められており、売主が宅建業者である場合は、売買価格の2割を超える手付金は法律で無効とされています。
これは、宅地建物取引業法で消費者の保護を目的として定められています。
つまり、3割の手付金は無効ですが、1割は有効となります。
1:手付金の上限
売主が不動産会社(宅建業者)の場合、手付金の上限は売買価格の2割です。
2:手付金の相場
手付金の相場は、物件価格の10〜20%程度が一般的です。
例えば、3,000万円の物件を購入する場合、手付金は300万円〜600万円程度となります。
ただし、不動産会社によって手付金の金額は異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
□まとめ
手付金は、不動産売買契約における重要な費用です。
手付金には、契約成立の証、契約履行の促進、契約解除の際の担保など、様々な役割があります。
手付金の上限は売買価格の2割までであり、相場は物件価格の10〜20%程度となっています。
不動産売買を検討する際には、手付金についてしっかりと理解し、安心して取引を進められるようにしましょう。