契約不適合責任の期間はどれくらい?トラブル回避のためにも知っておきましょう!
契約不適合責任の期間はどれくらい?トラブル回避のためにも知っておきましょう!
「家を買った後に契約内容と異なることが見つかったけれどどうしよう」
「どのような権利を行使できるか詳しく知りたいな」
このようにお悩みの方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、契約不適合責任の権利行使の期間について、また契約不適合責任で行使可能な権利についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□契約不適合責任の権利行使の期間について
売主に対して買主が責任追求できるものを、契約不適合責任と言います。
2020年の改正により、瑕疵担保責任から契約不適合責任に変更されました。
瑕疵担保責任では、隠れた瑕疵がある場合に責任追求ができた一方、契約不適合責任では、契約の内容に適合していない場合に責任追求ができます。
瑕疵担保責任では、契約の解除又は損害賠償の請求は、買主がその事実を知った時から1年以内に行うと定められていました。
一方、契約不適合責任の権利を行使できる期間は、次の2つに分けられます。
1.目的物の種類が契約内容と異なっていた場合は、買主はその旨を 1年以内に通知する必要がある
2.目的物の数量が契約内容と異なっていた場合は、期間に関わらず買主は権利を行使できる
瑕疵担保責任と契約不適合責任では、以上のように期間においても変更されました。
□買主が行使できる権利について解説します!
では、契約不適合責任で行使できる権利について詳しく見ていきましょう。
1つ目は、履行の追完請求権です。
不完全な状態だったため完全な状態のものを再度納品することを指します
履行の追完請求権を行使することで、修補、代替物の引渡し、不足分の引渡しのいずれかを請求できるでしょう。
買主が指定した方法とは異なる方法で追完することも可能です。
2つ目は、代金の減額請求権です。
1つ目の権利を行使したが対応してくれないという場合に使います。
なお、1つ目の権利を行使せずにこの権利を行使することはできないのでご注意ください。
3つ目は、解除権・損害賠償請求権です。
買主は債務不履行に従い、解除権や損害賠償請求権を行使できます。
なお、解除においては、制限はありません。
これらの権利を把握しておきましょう。
□まとめ
今回は、契約不適合責任の権利を行使できる期間について、また行使可能な権利について解説しました。
行使できる期間を事前に把握して、期間内に通知することをおすすめします。
また、何かご質問や疑問点等がございましたらお気軽に当社までご相談ください。
全力でサポートさせていただきます。